2016年3月3日木曜日

CDやアナログレコードで発売してほしい作品(その1)


僕はApple Musicなどの定額ストリーミング・サービスは利用しないのですが、BandcampやSoundCloudは試聴目的でよく使います。今日はそんな中から、CDやアナログレコードで(おそらく)リリースされていない音源をいくつか紹介します。 (カワズ)

Jacinta Clusellas 『El Pájaro Azul』 (2015)

ブエノスアイレス出身、ニューヨークで活動中のJacinta Clusellasによる、独創的で透明感溢れる幻想の音楽。アルゼンチン伝統のフォルクローレと現代的なジャズの要素が融合した全編素晴らしい作品で、曲が進むにつれ徐々に躍動していく室内楽アンサンブルが見事です。



Emily Elbert 『Evolve』 (2013)

Gラヴやレオン・ラッセルらとの共演実績があるエミリー・エルバート。ソウルフルでナチュラルな歌が魅力の女性シンガー・ソングライターです。まだ20代にもかかわらず、長いキャリアで培った逞しさとしなやかさが彼女の歌からは伝わってきます。現在はエスペランサ・スポルディングのバンドメンバーとしてツアーに参加しているそうです。



Jeff Pianki 『Paper Window』 (2010)

ミシガン出身のシンガー・ソングライター、ジェフ・ピアンキ。同じくミシガンを拠点に活動するグレーター・アレクサンダーのレコメンドで知った一人です。M2「Missing Parts」やM6「This Town」をはじめ、センチメンタルでノスタルジックな曲が並ぶインディー・フォーク作。本作の他にも何枚かリリースしていてどれも良いです。



Caroline Says 『50​,​000​,​000 Elvis Fans Can't Be Wrong』 (2014)

テキサス州オースティンで活動するCaroline Salleeの1stアルバムで、アーティスト名はご存知ルー・リードの曲のタイトルから。全体に漂う退廃的な空気感と、アコースティックでメロウな暖かさが程よく同居する作品です。両親の家の地下室で録音したのだそう。CDやアナログ化はされていませんが、カセットテープでリリースされているようです。



Kesang Marstrand 『For My Love』 (2015)

ニューヨークを拠点に活動し、チベット人の父とデンマーク人の母を両親に持つシンガー・ソングライターの2015年作。深みのある歌声とフォーキーな旋律からは、エリオット・スミスやレナード・コーエンに影響を受けたというのも頷ける孤高の存在感が醸し出されています。